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■<4月コラム>元JAL CAの講師が新入社員の時に求められていたことは?

元JAL CAと言えば「華やかな世界」と思われがち。
実際 華やかな面も多いのですが、その反面とても厳しい世界でもあります。
例えば新入社員の時代。
たとえ入社したてでも立ち方や歩き方は美しくて当たり前。それが出来なければ「なんですか、あなた方!」といきなり厳し~いお叱りを頂いたりする世界です。
そして訓練所に入ってJAL CAになるための訓練を受ける数か月間は、朝8時半~17時半まで、毎日毎日毎日毎日ひたすらフライトに関する勉強と訓練。その内容は英語やサービス方法にとどまらず、世界中の空港についての知識(滑走路の数や空港コード)、時差の計算方法、航空機の構造、各国通貨の計算方法などなど、それはそれは多岐にわたる内容で、しかもそのほとんどが高校や大学の勉強では一切聞いたことも見たこともない新しい内容。それを朝から晩までみっちり学ぶだけでも大変なのに、翌週月曜日の朝は前の週で学んだことのテストが何種類も行われ、合格ラインは90点。それを1科目でも落としたら最終的にはJAL CAとしてフライトすることができないという、常に「できて当たり前」が求められる本当に本当に厳しい世界なのです。
ですがそんなJAL CAの厳しい世界で鍛えていただけたからこそ、JAL CAを辞めたあとも様々なお仕事に就くチャンスをいただけますし、年齢を重ねても美しく品のある女性でいられるのです。
そして常に「できて当たり前」を求められ続けたからこそ、JAL CAを辞めて講師になった女性たちは「甘えない・自分を甘やかさない・常に高い目標を掲げて努力し続ける」という姿勢で努力し続けていられるのです。
今の時代、新入社員は叱らずに大切に育てるという企業が多いですが、JAL CAの世界のように「できて当たり前」の基準を最初から高く設けることによって、「それに見合う社員になろう」「それに見合う人間になろう」という新入社員が育ってくるのではないでしょうか。
そしてそういう環境で育った新入社員はどこに行っても褒められることが多く、厳しい環境を与えてもらえたことに必ず感謝できるようになります。それがその社員たちのモチベーションとなってより頑張り、チームに良い影響を与え、チームが伸び、その環境がまた社員を育てる という好循環を生んでいきます。
ぜひ今年度から、JAL CAの世界のように「できて当たり前」の基準を高く設けて新入社員を育ててみてはいかがでしょうか。