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■<7月コラム>役員運転手は難しいと感じるのはなぜ?見直すべき2つのポイント
プロのドライバーとしての仕事の中でも、企業のVIPを乗せて走るのが役員運転手です。役員運転手の仕事自体は特別難しいというわけではありません。しかし、中には役員運転手の仕事を難しいと感じる人もおり、実際に苦労するポイントがあるのも確かです。そこで、どのような点を見直せば難しく感じられなくなるか、具体的な例を挙げて解説します。
■優先順位は自分よりも役員が上
役員運転手の仕事は、基本的に役員の人が移動するときにしか車を走らせることがありません。そのため、実際に役員を乗せて車を運転している時間よりも待機時間のほうが長いこともあります。また、運転するときはもちろん、待機中の時間をどう過ごせばいいのかなど、何をどこまでやればいいのかを判断するのが難しい仕事でもあるのです。この場合は、優先順位を考えます。役員運転手の仕事の本質は、役員を安全に、しかも快適に目的地に送り届けることです。そのため、まずは安全運転を心がけるとともに、役員に移動中の車の中で快適に過ごしてもらえるようにしましょう。さらに役員が乗降する際は後部座席から乗り降りしやすい場所に停める気配りをすることも大事です。
また、役員が予定通りに移動できるように、次に行く訪問先までかかる時間や渋滞の状況など、当日の交通情報などを調べておくことも大切になります。自分の仕事の意味を理解し、自分が担当する役員にとって、どのような順序で仕事を進めれば有効なのかをしっかり把握して動きましょう。
■聞かれたときに的確に答える準備
役員運転手には社内で見聞きした内容を口外してはいけない守秘義務があります。後部座席から聞こえてくる会話や電話での通話内容に関しては、耳を傾けないように心がけましょう。実際に役員を乗せて移動しているときは、車中で役員と2人だけという状況になることが多いです。時には、役員から声をかけられて質問に答えなければならない状況になったり、相談されたりするケースもあります。また、役員が乗り降りする際には連絡事項や報告を頼まれることもあるため、ある程度のコミュニケーション能力は必要です。
とはいえ、実際に役員から声をかけられたら、どの程度まで会話をしてもいいのかわかりにくいということがあります。基本的に役員運転手が自分から役員に対していろいろ話題を振る必要はありません。役員から話しかけられた場合のみ返すだけでよく、運転手から話しかけることとしては、車の乗り心地に関することなどごく限られたことだけです。ただし、役員によっては運転手にさまざまな話を振ってくることはあります。その際は、日頃から役員の性格や好みを理解するよう心がけ、話しかけられれば的確に返せる準備をしておくことが大事です。
■運転を専門とする秘書だと思おう
役員運転手は企業でも重要な役割を担っている人物を乗せる仕事であるため、プロドライバーとして高い運転技能を有していることが大前提です。そのため、事故や違反歴がなく、ある程度運転歴の長い30代後半から40代以上の世代でも活躍できる可能性があります。また、役員運転手は運転手でありながら、実は秘書的な役割も任せられる仕事です。スケジュール管理はもちろん、気配りなど秘書としてのスキルもある程度求められます。さらに、当然ながら役員が会う相手も取引先のトップクラスなど、失礼があってはならない人であることが多いです。当然、役員付きの運転手もビジネスマナーを心得ていなければなりません。
ただ、運転手なのに秘書のようなこともしなければならないと考えてしまうと、役員運転手は大変な仕事だと思ってしまうでしょう。しかし、運転をメインにする秘書だと考えれば、秘書としてのスキルを求められても当然だと受け止められるはずです。仕事に対する感じ方や立場をどう受け取るかを見直してみれば、少し楽な気持ちで取り組めるのではないでしょうか。
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