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2024 / 09 / 10
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■<9月コラム>経営者なら把握すべき経営リスクと最適なリスクマネジメント

■経営者なら把握すべき経営リスクと最適なリスクマネジメント

会社経営にはリスクがつきものです。経営を行う際には、常につきまとうリスクを把握し、最適なリスクマネジメントを行っていくことが非常に重要です。リスクマネジメントとは、起こりうるリスクを予測してそれらの対策を立てることで事前にリスクを回避したり被害を最小限にとどめたりすることです。この記事では、経営者が把握すべきリスクと実践すべきリスクマネジメントについて解説していきます。

 

 

1.会社に関する主なリスク

会社を経営するにはどのようなリスクがあるのでしょうか。ここでは、大きく3つに分けて解説していきましょう。

 

1-1.社会的なリスク

会社の経営には、社会的なリスクがつきまといます。社会的リスクとは、景気の変動やテロ、原材料の高騰、ニーズの変化などです。業種にもよりますが、経営は景気の変動によって左右されます。テロや原材料の高騰も世界情勢によって日々変わります。景気や社会情勢が変われば人々のニーズに変化が起きます。世の中は需要と供給のバランスで成り立っているわけですから、社会の出来事や一時の流行などでニーズに変化があれば景気も変動します。社会的事象はすべて理由や原因があって起きていることであり、さまざまな出来事がお互いに影響を及ぼし合っているのです。

 

1-2.自然災害や事故のリスク

自然災害には、地震や津波・台風などが挙げられます。特に日本は地震が多い土地柄であり、それを正確に予測することは誰にもできません。また、天候リスクも経営するうえで避けることはできないため、甚大な災害に直面すると事業を継続していくことが困難になる可能性があります。こうした事業リスクを「事業継続リスク」といいます。ほかには、労働災害やサイバー犯罪などの事故のリスクがあります。これらは自然災害と違って対策を立てることが不可能ではないため、経営のやり方次第では回避できることもあるでしょう。

共通していえるのは、いつ何が起きても被害を最小限に抑えることができるように対策をしておかなければならないということです。

 

1-3.経営に関するリスク

経営リスクとしては、個人情報の漏洩やコンプライアンス違反などが挙げられます。時代を経るにつれて個人情報は狙われやすくなっていますし、コンプライアンス違反についても世間の目がいっそう厳しくなっていて、あっという間に話題になってしまうことが考えられます。企業イメージの低下はあらゆる事態が原因で発生するものであるということをよく理解しておきましょう。

 

2.被害損失を最小限に抑えるためのリスクマネジメント

リスクマネジメントとは、どのようなリスクがあるかを予測してそれらの対策を立てておくことです。リスクマネジメントを行うことは、事前に起こりうる被害を回避したり経営の損失を最小限に抑えるためにとても重要です。類似する言葉として「危機管理」がありますが、危機管理は既に起きてしまった損失を極小化することであり、事前にリスク回避をはかるリスクマネジメントとは異なります。

 

3.リスクマネジメントを進めるポイント

では、リスクマネジメントを進める際に意識すべきことについて説明していきましょう。まず大切なのは、リスクに対して敏感になるように従業員を教育、啓発することです。リスクマネジメントは、社長だけでなく会社全体で行っていくことで効果をより発揮します。そして事故や事件が発生した場合は、情報収集に努め、重大性を意識して冷静に対応しましょう。その際に大切なことは、地元住民や行政、マスコミなどに隠さずに情報公開をすることです。

仮に、情報公開を怠ってあとで発覚したら困る情報を抱えてしまえば、それは経営リスクを抱え続けることと同じです。そしてそのリスクは日に日に大きくなり、のちに取り返しのつかない事態に発展してしまう可能性だって十分にありえます。早めに情報を公開することは、会社やお客さまへの被害を最小限に抑える効果があり、のちに会社の社会的信用を取り戻せる可能性を残すことにもつながっていきます。緊急時こそ社長が冷静になり、真摯に誠実な対応を行っていくことが求められるのです。

会社が活動を続けていくうえでリスクを完全になくすことはできません。経営者が「リスクは起こりうるもの」と認識し、自らが先頭に立ってリスクマネジメントを実践していくことが大切です。

 

 

事業のリスクに備えて万全の準備を

リスクマネジメントを行うにあたっては、リスクを可能な限り減らしたり回避したりすることが重要です。例えば、交通事故のリスクを減らすために信頼できる運転手を雇うという選択も立派なリスクマネジメントの1つです。事業のあらゆるリスクを想定して常に備えをしておくことは、万が一リスクに直面しても最小限の損害に抑えることにつながるのです。

 

 

 

 

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